今の職場から逃げるめに転職活動しているから、そんな立派な動機は無い。
本音を言ったら間違いなく悪い印象を与えてしまう。
かといって嘘をつくのは苦手だ。
無いモノをどうやってひねり出せば良いのかと悩む所ですよね。
転職の動機なんてほとんどの人が、”今の会社に不満があるから”でしょう。
結論から言うと本音でOKです。
ただし上手に建前を利用します。
「え、それって本音じゃなくね?」と思うかもしれませんが、面接時には面接時にふさわしい表現方法があるというだけです。
転職の動機は本音を言います。
ただし話の大枠として本音で話し、表面上は上手に建前を並べます。
ネガティブな本音が建前を利用しポジティブな表現に変わります。
完全にでっち上げた内容ではないので、あなたが経験したエピソードや感情を乗せて話すことができ、信ぴょう性も増します。
どうしてもわからなければ転職エージェントに相談します。
この記事を読めば、今あなたが持っている会社に対する負の感情をどのようにポジティブな表現に変えていけば良いのかが分かります。
「給料が低すぎてやってられねえ」、「あのクソ上司さえいなければ・・・!」そんな感情を上手に面接で利用したい方は参考にしてください。
名前:ひろ
この記事を書いている人。
石川県のとある工場でクラッシャー上司から9年間も怒鳴られ続けた末に人生3度目の転職をした34歳の男。
転職の動機は本音が良い理由
転職理由のほとんどが今の職場に不満があるからだと思います。
でも面接で転職の動機を本音で答えてしまうと悪い印象を与えてしまうのではないかと心配になるかもしれません。
しかし基本的には転職の動機は本音で答えた方が良いです。
上手に建前を使う必要はありますが、大枠として本音で答えます。
言葉に感情と重みが乗る
精神論ではありますが、あなたが実際に経験して感じたことを言葉にすると感情が嫌でも乗っかります。
理由はほとんどの人間が転職しようか迷っている中で、あなたは既に行動に移しています。
その決断にはそれなりにエネルギーを使い感情が動いたはずです。
転職を決意するに至ったその本音のエネルギーと感情は言葉に力強さを与えて重みが乗っかるのです。
ただし感情を乗せすぎて面接で熱くならないように注意しましょう。
具体的なエピソードを話せる
具体的なエピソードを話すことができるのも本音のメリットです。
質問に対して最初は簡潔にまとめた答えを言えば良いですが、更に深く突っ込まれた時には具体的なエピソードを交えて話すことであなたの言葉に信憑性が増します。
そのエピソードが信じてもらえなそうな、まるでウソみたいなものでも構いません。
どんな出来事であっても実際にあったことなので自信を持って発言することができます。
前職と同じ理由で辞める可能性を無くす
辞めた理由や転職の動機を本音で話すことで、転職先でまた同じ不満を感じながら働くリスクを減らすことができます。
つまりミスマッチを防ぐということです。
あなたが転職後に同じ理由で早々に退職しかねないと判断した場合には採用担当が候補から外してくれます。
面接で落とされるということになりますが、入社後に「ここも同じかよ・・・」とうんざりするよりは入社前にリスクを回避できるのでむしろラッキーなのです。
採用担当があなたの転職の動機を聞いて「ウチでは同じ不満はおこらないだろう」と判断した会社にだけ可能性が残ります。
落とされないかと恐る恐る面接を受けるのではなく、「私はこういう人間です。可能性を感じたら残してください」と自らふるいにかけられるくらいの攻めの気持ちで面接をすれば、より自分に合った会社に入社できる可能性が高くなるでしょう。
本音でもポジティブな動機に言い換える
大枠として本音を伝えますが、そのままでは印象が悪いのでポジティブな動機に言い換えます。
つまり上手に建前を並べるのです。
なんだそんなことか、と思うかもしれませんが、面接の時くらい多少は皮をかぶってもバチはあたりません。
入社してしまえばこっちのものです。
ぶっちゃけすぎると誠実さより悪い印象が目立つ
誠実さを前面に出したいからと本音を包み隠さずに話すと逆に印象が悪くなり、ただの痛い人になってしまいます。
面接の場では面接の場に適した表現を使える人の方が好まれます。
採用担当も何人もの応募者の対応をする中でほぼ全員が建前で話していることくらい分かっています。
その中で、本音100%で話す人が現れた場合面白い人と思われる可能性はありますが、同時に変な人とも思われます。
採用担当は変な人を入社させたら自分の責任にもなるので、少しでも不利益になりそうな人を入社させようとは思わないでしょう。
転職動機の言い換え
転職動機の本音を答えろと言われたら、ほぼネガティブな内容が思いつくはずです。
ですが、面接でそんなネガティブな内容を言えるはずがありません。
そんな時はポジティブな内容に言い換えます。
また、前職の勤務形態が法外なものだったり、あまりにも劣悪だった場合は素直にその理由を伝えた上で仕事には前向きだったことも忘れずに付け加えます。
※以下はあくまで一例です。
- 上司が嫌い→業務効率化や会社のことを考えた提案が受け入れらず、話し合ったが折り合いがつかなかった。貴社ではたくさん提案して活躍したい
- 給料が低い→頑張った分だけ評価される会社を希望している
- 出世できなかった→持っているスキルが活かせなかった。貴社ではこのように活かして結果を出す。
- 残業を減らしたい→仕事一筋で○○という結果も出した。家族との時間を見直し、仕事も家庭も憂い無く集中して取り組みたい
そして以下に紹介するのは、ポジティブな言い方はしていませんがよほど職場環境が酷く、常識から逸脱していた時のみ使えます。
ただし、仕事には前向きな姿勢で出した成果はしっかりと伝えることを忘れてはいけません。
- 残業が毎月80時間以上→法外な残業時間だったため。
- 上司からの暴力やパワハラ→ニュースになるような暴力やパワハラを受けていたが、告発は穏やかではないので静かに転職することにした
ここでは例を紹介しましたが、結局自分の場合はどうすれば良いのか分からないということもあるでしょう。
そんな時には転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェントに相談する
あなたの負の感情をどうやったらポジティブな動機に言い換えることができるのか、さっぱり見当もつかない場合もあるでしょう。
そんな時は転職エージェントに相談します。
転職エージェントにはどんなにネガティブな転職動機でも素直にストレートに言うことができます。
良い転職エージェントならそれを聞いた後、どのように言い換えれば良いのかアドバイスをくれる場合があります。
基本的には自分で考えるものですが、「過去にはこんな言い方をした人がいました」という感じで教えてくれることがあります。
どうしても本音をストレートに言いたい時
「俺はどうしてもこの部分だけはどんなにネガティブでもストレートに本音を言いたい!」
というものがあるかもしれません。
そんな場合は言っても大丈夫かもしれないタイミングがあります。
それが以下の条件です。
- 今回の転職が初めてではない(2回目以降)
- 最初の転職の動機を聞かれた場合
前職から今の職場への転職動機はストレートな本音で話した上で、今の職場から応募先への転職動機はポジティブなものに言い換えて建前を上手に使います。
すると本音を言う誠実さと前向きな姿勢の両方を見せることができます。
人によっては印象を悪くしかねないので言わないに越したことはないのですが、活かせそうだと判断した時は使っても良いかもしれません。
ちなみに私は新卒で入った会社を3ヶ月で辞めたので、転職活動中に面接では必ずそこを突っ込まれます。
3ヶ月で辞めた理由は上司から暴力を受けたからですが、面接では包み隠さずに正直に話します。
それでも3回転職できています。
転職動機はポジティブに言い換えした本音が安定
転職の動機で嘘をつく必要はありません。
かといって、どんなことでもストレートに伝えて良いわけでもありません。
結果的に本音らしくない建前の言い回しをすることになりますが、結果的に良い会社に入社できればそれで良いのではないでしょうか。
少なくとも現在の会社で不満を持ち続けて過ごすよりはよほどマシです。
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