退職して有休消化中に転職活動した方が良くない?
いっこくも早くこの職場から逃げたい
先に退職するとなぜ都合が悪いの?
嫌な上司、劣悪な環境、そんな職場からいっこくも早く逃げたい。この仕事を辞めたいという気持ちは痛い程分かります。
ですが一旦冷静になってリスクを最小限に抑えて行動しましょう。
どんなに今の仕事が嫌でも辞めるのは次の内定が決まってからの方が良い。
収入を確保したまま転職活動をすることで冷静な判断ができる状態にしておく。
働きながら転職活動した方が採用担当の反応が良い。
感情的に退職してしまっても大丈夫な人もいる。
この記事では、なぜ退職は内定をとってから退職した方が良いのかがわかります。
3回転職したなかで先に辞めてからの転職活動、働きながらの転職活動、両方経験した中で感じた採用担当の反応などを紹介しています。
名前:ひろ
この記事を書いている人。
石川県のとある工場でクラッシャー上司から9年間も怒鳴られ続けた末に人生3度目の転職をした34歳の男。
退職は内定をもらってからの方が間違い無い
多くの人は今の会社に勤めながら転職活動をおこないます。
「もう我慢の限界だ、他の人とか関係ない」
「俺は今すぐにでも退職届を叩きつけたい」
辞めることを決めた途端、自分の立場なんかどうでも良くなり急に強気になって行動が大胆になる人がいます。
気持ちは凄く分かります。
それくらい毎日酷い思いをしてきたのですから。
ですが一旦冷静になってください。
有休消化中に内定が取れる保証は無い
退職届を出して引き継ぎも完了させ、有休消化中の自由に動ける時期に転職活動をした方が良いのではないかと考えたことは無いでしょうか。
想像できるとは思いますが、そのやり方はおすすめしません。
有休消化期間は多くても2ヶ月間くらいです。
ほとんどの人は1ヶ月程度でしょう。
そして1ヶ月以内に内定を取れる保証はどこにもありません。
できれば有休消化は心と体をリフレッシュさせる期間とした方が良いです。
転職活動中の印象が変わる
- 仕事を辞めてしばらく空白のある人
- 働きながら転職活動している人
後者の方が多く、採用担当への印象も良いです。
なぜそう言い切れるかというと
実は私は両方経験しています。
勢いで辞めて空白を作った(体験談)
新卒で入った会社からの辞令で県外へ、パワハラが酷くて約4ヶ月で辞めました。
心に限界がきたことで次を考える余裕すら無かったです。
地元に戻り1ヶ月ほど実家に引きこもり心と体を休めて転職活動をしました。
それから面接を受ける全ての会社から「この1ヶ月間あいてますが、何をしていましたか?」と聞かれました。
当時はテキトーに「転職活動をしていました」と答えていましたが、採用担当はあまり良い顔をしていなかったように感じます。
同じ会社に9年勤めた後の転職活動でも、なぜか空白の1ヶ月を聞いてくる人がいます。
採用担当にとってそれくらい気になる所なのでしょう。
働きながらの転職活動
働きながらの転職活動中に面接までこぎつけた会社の採用担当は皆さんが曇った顔をせず感じ良く話をしてくれました。
印象が良いと言ってもらえたのも覚えています。
3回目の転職の時には妻と子どもがいて、さすがに勢いで辞めることはできませんでした。
働きながらの転職活動は時間に融通が利かなくなるので印象が悪くなりそうな気もしますが、そうではないようです。
なぜなら採用担当も所詮は会社に属する雇われた社員にすぎません。
働きながら転職活動をする大変さを理解してくれています。
採用担当が転職経験のある人なら「え、そんなことまで?」となるくらい気遣ってくれる所もあります。
「背水の陣」は冷静さを失う
勢いで辞めてしまった後に、自分を追い込むことで転職活動を加速させようと考える人がいるかもしれません。
しかしその方法は全くおすすめできません。
印象があまり良くない
自分を追い込む姿勢は良いかもしれませんが、わざわざ追い込まなくても良いタイミングで追い込み、無駄にリスクを取ろうとするような人は雇いたいとは思われないでしょう。
もしかすると中には「面白いやつだな」と気に入る人がいるかもしれません。
しかし世の中の大半の人間はその行動で「冷静に後先を考えられない人かもしれない」という印象を持っています。
冷静な判断ができない
早く良い会社から内定をもらわなければ、と焦りが出始める可能性があります。
そうすると冷静な判断ができなくなって、再び嫌な上司がいるような会社に入りかねません
今は気になった会社に実際に勤めている人や過去に勤めていた人の声が聞きやすくなっています。
「この会社良いかも」と思っても事前にじっくりリサーチできる余裕があって初めて良い転職をすることができます。
怒鳴る上司が嫌で転職したのに、転職先で再び怒鳴る変な上司がいたら地獄です。
転職活動は冷静に判断できる状態で臨みましょう。
家族の目がプレッシャーになる
「収入が途絶え続けるのは心配になる」
「働く気はあるのか」
「あなたを信じたいけど成果が見えない」
次の内定がもらえる前に辞めてしまうと家族からこのように言われるかもしれません。
あなたが一生懸命に転職活動をしていたとしても、結果が出ていなければ心配して色々と声をかけてくるでしょう。
それがプレッシャーとなり、転職活動に焦りが出始めるとあまり良い結果を期待できません。
家族を安心させてあげるためにも、働きながらの転職活動をおすすめします。
職場の人に相談してはいけない
心が追いつめられて逃げたいと思った時、だれかに相談したくなるものです。
ですが、会社の人間に「辞めようと思っている」とは誰にも言ってはいけません。
会社に親しい同僚がいたり、”この人は”と思える先輩がいても絶対に言わない方が良いです。
ほとんどの場合、自分が不利になるような状態にしかなりません。
なぜなら、同僚や先輩はあなたに辞める宣告されたとしても何もできることはありません。
むしろ味方だと思っていた同僚や先輩が邪魔者になってしまう可能性があります。
噂は一瞬で広まる
「あいつ辞めるらしいよ」
そんな噂は一瞬で広まります。
あなたが働いている時も、「〇〇さん辞めるだって」とどこからともなく噂が流れてきたはずです。
普段全く関わりの無い人の噂すら流れてきます。
自分の場合はどうでしょう。
噂の出どころは自分が話した人からしかあり得ません。
信用して相談したつもりでも相手にとっては話題のネタができたにすぎないのです。
上司にバレた時が面倒くさい
噂が上司の耳にまで届くととても面倒くさいことになります。
もう腹は決まっているのに、なぜか引き留めようとしてきます。
そんなことであなたの決意は揺らぐことは無いと思いますが、その後は色んな人から質問攻めの日々が続きます。
小さい会社の場合は社長の耳に入るのも早いです。
そうなると、ただ時間だけが過ぎていく無意味な面談が始まることもあります。
「次は決まっているのか」
「お前の年齢で転職は厳しいぞ」
「他所に行ってお前に何ができる」
このようなお決まりの精神攻撃を受けたくなければ誰にも言わずに黙ってこっそりと転職活動する方が良いです。
感情的に辞めてしまっても何とかなる人
感情的に辞めてしまってもその後の転職活動にさほど影響がない人がいます。
「まあ別に仕事してなくてもしばらくは何とかなる」
と心に余裕のある以下のような人なら、焦って変な会社に就職することもないでしょう。
実家暮らし
未婚者で実家暮らし、最悪の場合スネかじり生活も可能な人は感情的に勢いで辞めてしまっても次の転職先をじっくり決められます。
社会人1年目の私のことです。
両親には感謝しています。
ただし、社会人初の仕事を半年も経たずに辞めて、1ヶ月間の空白を作った状態での転職活動はとても厳しいものでした。
パートナーの収入だけで生活できる
今の時代、妻の方が収入が高いという家庭も珍しくありません。
むしろ主夫をやっても良いくらい妻に収入があるのであれば、仕事選びに妥協せずやりたいことを追求することもできます。
パートナーの力添えあっての環境です。
それぞれの家庭の在り方がありますが、2人で働くと資産を増やしやすいですから増やせる時に増やしておきたいですね。
十分な貯金がある
貯金額を確認後、1ヶ月の支出を算出してあと「〇ヶ月間は収入が無くても大丈夫」と分かるようにします。
何ヶ月も余裕がある場合は転職活動で焦ってしまうことも無いでしょう。
その代わり空白の時間が長ければ長い程、採用担当に何をしていたか質問されやすいです。
聞かれた時のために”それらしい理由”も考えておきましょう。
取らなくて良いリスクを取りにいかない
転職活動は働きながらでも可能です。
自分のためにも家族のためにも転職活動は誰にも相談せずにおこなった方が良いです。
聞いてほしい相談は全て家族か転職エージェントに聞いてもらいましょう。
辞めることを言いふらしたり、感情的になって勢いで辞めたりすると転職活動が不利になる場合が多いです。
感情的にはならず取らなくて良いリスクはなるべく取らないようにしていきましょう。
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